「「しんかな団地リペアプロジェクト」は、2014年に実施された新金岡団地の分譲団地を改装し再販するプロジェクト。団地不動産と「REBUIC新金岡」がタッグを組み、団地不動産では、設計のコンセプトづくりとデザイン監修、及びオープンハウス時のチラシやウェブサイト・コンセプトブック作成などのブランディング業務をてがけました。http://shinkana-danchi.com/
団地には今の住まいやまちにはないよさがあります。豊かな緑、散歩が楽しい遊歩道、安心して遊べる公園。明るく風通しがよく、収納たっぷりで、襖の開け閉めで自由に間取りが変えられるインテリア。古い団地には現代の住まいにこそ求められているものがたくさん詰まっているのです。
そこで、このプロジェクトでは今の時代だからこそあえて「団地らしく」改装することを意識しました。間取りはなるべく変えず、使える仕上げや金具はそのまま使いました。痛んでしまったものはオリジナルに近いものを選んで取り換えています。お気に入りの靴や着物を丁寧にリペアしながら使い続けるような、古いもののよさを引き出した新しい団地です。
小家族向きのお部屋です。使用した無垢フローリングの名前から「くりの家」と名づけました。白を基調したインテリア。昔から使い続けられてきた木の扉と人造大理石研ぎ出しの敷居を浴室に残しました。シンプルモダンな室内に懐かしく団地らしいしつらえを散りばめました。
白を基調としたシンプルモダンなインテリア。床は栗の無垢フローリングです。
リビングと和室の間の扉を開け放てば南北に風が抜けていきます。
団地に和室は必須です。
元の押入れをそのまま残したので収納はたっぷりです。
洗面器+鏡+棚のシンプルな洗面室
オリジナルの木製扉と人造大理石研ぎ出しの敷居は残しました。
浴室のタイルはモザイクタイルに貼りなおしました。
玄関扉ののぞき窓や新聞受けもそのまま残しました。
物件概要
オリジナルの団地の良さを活かすようにデザインしました。その象徴が浴室の木製扉。普通なら替えてしまうでしょうがここはあえて再利用。インテリアの中でいい存在感を醸し出しています。
- 所在地/新金岡第三団地
- 交通/地下鉄御堂筋線「新金岡」駅徒歩3分
- 管理費/月3,500円 修繕積立金/月4,500円
- 専有面積/45.43㎡ バルコニー面積/6㎡
- 構造/RC造5階建て5階部分
- 間取り/2LDK
- 築年月/昭和42年7月