設計のこと

なにをどこまで変えられる?

レトロなイメージに惹かれて団地を選ぶ人も少なくありません。しかしUR賃貸住宅の場合は、入居者入替のタイミングで今風の内装にリフォームする作業が進んでいます。実は、昔風の内装のままの団地に住むのは難しくもあるのです。

その点分譲団地ならば、竣工時の内装を大事に使い込んだ団地に出会うこともあるでしょうし、昭和30,40年代の団地風にリノベーションすることも可能です。管理組合規約の範囲内にはなりますが、賃貸団地に比べれば格段に自由度の高い改装ができます。

改装前
改装後

内装はもちろん、壁を取って間取りを変えたり、キッチンなどの設備を好きなものに変えたり、暮らし方に応じてさまざまな変更が可能です。ガラリとイメージを変えるもよし、もともとの「団地らしい」しつらえを活かすもよし。団地不動産は住まいのイメージを形にするお手伝いをします!

改装前
改装後

間取りを変える

横から見て15㎝以上の厚さがある壁、もしくは叩いてみてコツコツと硬い感触がある壁は、概ね鉄筋コンクリートです。ここは建物を支える壁なので、取り払うことができません。その一方、叩いた時にコンコンと軽い音がする場合は、取り払うことが可能な場合が多いのです。収納をなくして広い空間を作り出したり、壁の位置をずらしてキッチンを広くする、ということも。お好みのプランに合わせて変更できます。

壁を動かすなど大規模な回収をしなくても、団地の間取りは部屋が襖で仕切られていることが多いので、鴨居や敷居を取るだけでも広い部屋が生まれます。ただ、あえて「鴨居や敷居は残す」としておくと、生活スタイルが変わって部屋を仕切りたくなった時にも対応できます。

改装前
改装後

 

浴室、トイレ、キッチンなどは場所を変更するのは難しいです。ただ、機器の配置を位置を変えることは可能ですので、キッチンシンクを壁際からアイランド型に変えるなどすると、イメージがガラリと変わります。

設備を変える

トイレ・キッチン・水栓は、基本的にすべて現在の機器に取り替えることができます。

浴室

昭和30、40年代築のものは、浴槽や湯沸し器などで使えるものは限定されますが、十分今の生活に対応した改装ができます。ユニットバスに改装することもできますが現状より狭くなりますので注意が必要です。

改装前

改装後

給湯

部屋の作り方によっては3点給湯(給湯器一台でキッチン、浴室、洗面に給湯)ができない場合があります。この場合、キッチンと浴室の給湯器を分ける必要があります。

電気

ほとんどの部屋は40A以上の電力が共有されており、現在において通常の生活をする場合には十分な容量です。ただし200Vの機器が取り付けられるかどうかはケースバイケースです。

エアコン

100Vであれば問題なく取り付けられます。部屋がそれほど大きくないので200Vでなくても十分でしょう。ただ、団地が建てられたときはエアコンを各部屋に置くという発想がありませんでしたので、室外機置き場や室外機までの配管が確保できない場合があります。

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