団地リノベーション設計の進め方|断熱はケチらず

団地は、風通しの良いおおらかな空間が魅力ですが、断熱をきちんと施さないと、その魅力を十分に活かすことができません。工事費がかかったとしてもケチってはいけません。

まず、お隣に面していない壁、つまり“外気に面する壁”には、壁の中に断熱材を入れることが基本です。一般的には、ボード状の断熱材を壁に貼り付ける工法がよく使われます。また、最上階の場合は天井にも断熱材を入れる必要があります。

文字が書いてあるピンク色のものが断熱材

築50年ほどの団地でも、天井や北側の壁に断熱材が入っていることがありますし、前の住まい手がリフォームの際に追加している場合もあります。壁の中を確認できる箇所があれば、事前に状態を確認しておくとよいでしょう。これだけでも、かなり断熱性能が向上します。

浴室については、タイルのままでは冷えやすいため、裏に薄い断熱材が仕込まれた化粧ボードを張ることで、断熱性を高めることができます。

また、団地は窓が大きいため、窓の断熱性能を高めることも大切です。サッシ自体を入れ替える方法もありますが、高額になるうえ、団地全体の共用部分にあたるため、個人で変更できない場合が多く、現実的ではありません。

そこでおすすめなのが、「内窓(インナーサッシ)」を設置する方法です。既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付けることで、窓が二重になり、断熱性能が高まるほか、結露もしにくくなります。冬でも天気の良い日には、暖房を使わずに過ごせることもあるそうです。内窓の設置には1か所あたり数万円かかりますが、すべての窓に設置すると数十万円の費用となります。それでも、夏の暑さや冬の寒さ、そして結露の軽減を考えると、ぜひ取り入れたい断熱対策のひとつです。

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