花園団地:河原司さん

「長く住んでいる人がいる、すなわち魅力のある場所」

今回の住み団さんは、京都は花園団地にお住まいの河原さんです。3歳から15歳までこの団地で育ち、結婚を機に戻られたとのこと。子供のころの思い出話から花園団地に戻られた理由、現在の暮らしぶりをお聞きしました。
 ● 花園団地に住み始めたわけ
 ● 花園団地ってどんな団地?
 ● 部屋の住み心地
 ● 住んでみてわかった団地のよいところ
 ● 団地に住もうと思っている人へのメッセージ

河原司さん(33歳、建築設計・webデザイン)
花園団地をレーダーチャートで評価していただきました。

※現在は京町家にお住まいです

河原さんは小さい時にも、花園団地にお住まいだったそうですね。
大人になって、また同じ場所に住むことにした
きっかけはなんだったのですか?

きっかけは結婚です。
仕事場として使うことも考えていたので、
手頃な家賃だけど広めの物件を探していました。
最初はマンションで探していましたが
間取りが気に入らなかったり、
希望する広さでは家賃が予算よりも高かったり。
なかなかいい物件にめぐり合えませんでした。

それで、団地で探すことにしたと。

はい。

ある日ふと思い出して、花園団地を検索してみました。
どの棟の、どの階の、どの間取りが一番いいかは
昔住んでいたので、頭に入っていました。

それからは空き部屋情報のページを
ブラウザのスタート画面に設定して、
希望の部屋が空くのを待ちました。
空きを見つけるのに三週間かかりましたけど(笑)。

三週間も!
もっと早く団地不動産をはじめていれば、
お手伝い差しあげられたものを…。

見つけた部屋を仮予約して、妻と共に内覧しました。
子どもの頃住んでいたので、
自分なりに良さはわかっていましたし、
妻も、窓から見える緑の景色が気に入ったので、
この部屋に決めました。

確かに、花園団地は緑が充実していますね。

最高です。
緑の豊かさが決め手でした。

子どもの頃の河原さんにとって、
花園団地はどんな団地でしたか?

とにかく楽しい毎日でした。

公園が三つあって、遊び場には事欠かなかったです。
木登りもしましたし、隠れられるところが多くて
かくれんぼにはうってつけでした。
今思えば、車が入ってくるところが少ないから
遊びやすかったのかもしれません。

今の花園団地に、河原さん世代の方は
多くお住まいなのですか?

最近、立て続けに知人の夫婦が二組入居しましたよ。

大学生ぐらいのお子さんをお持ちのご家族や
お子さんが独立された夫婦が多いですね。
もちろん昔から住んでいる人とも、
親しくお付き合いさせてもらっています。

それはいいですね。
住民みんなが参加するイベントはありますか?

夏には、一部の車道を通行止めにしてお祭りをやっています。
秋はみんなで落ち葉を集めて焼き芋大会もあります。

町家と同じくらいにご近所のコミュニケーションは活発です。
ひとつの階段を10家族が共有する建物の形なので、
特に上下の人とはよく顔を合わせることが多いです。
そのせいか、トラブルめいたことは聞いたことがありません。

部屋の住み心地はどうですか?

どの部屋も大きな窓があるのでとても明るいです。
風が家の中を抜けるのは気持ちいいですね。
窓は階段や廊下に面していないので、安心して開けられます。
間の襖を外してダイニングと和室をつなげ、
リビングダイニングとして使っていますね。

二部屋にかけてカーペットを敷いたら
一室のように感じられるようになりました。
間に鴨居は残っていますけど、意外と気になりません。

この団地は昭和50年代築ですけど、古さは感じますか?

昔住んでいたので、古くさく感じることはないです(笑)。

逆に、以前住んでいた時に比べ
内装や設備が今どきの物に変わっていているので、
どちらかというと「新しい」という印象を持っています。

隣や上下階の部屋の音は気になりますか?

掃除機が床や壁に当たる音などは良く聞こえますが、
洗濯機の音、話し声などは聞こえないです。

収納も多いですね。

多いですね、奥行き深すぎますけど(笑)。
取り外した襖を仕舞えるので、重宝しています。

実際に住んでみて、
団地とマンションはどこが違うと思いますか?

周辺環境の豊かさでしょうね。
一軒のマンションであれだけの庭は持てないでしょう。

景色が日々変わって、季節の移り変わりが敏感に感じられます。
共用の庭だけど、自分の庭のように感じられて
他の住宅にはない開放感があると思います。

これほど木が生えていると
日当たりが悪いということはないですか。

それはないですね。
落葉樹なので冬日当たりがよく、
夏は葉が光を遮ってくれています。
木立のおかげで、向かいの棟の視線をあまり気になりません。

UR都市機構は、一般の不動産屋と少し違いますが
契約にあたって気になることはありましたか。

事務的で、いい意味で商売っ気にない対応の仕方は、
初めて物件を借りる人には安心かもしれません。
URは不動産屋に比べて、契約の内容に
不明瞭なところがありませんからね。

あと、敷金を3年の分割で支払う事ができたので、
入居時の負担が少なかったのがありがたかったです。
ある一定以上の年収が必要だ、という制限は
厳しいですけど、それが団地の雰囲気を一定に保つ
フィルターのように機能していると思います。

これから団地に住もうと思っている方々に
アドバイスなどあれば、ぜひお願いします。

大きめの冷蔵庫は、廊下や扉の幅がギリギリなので
気をつけたほうがいいです。

奥行きの深い収納が多いので、押し入れ内整理グッズや
薄くて背の高い本棚が重宝しますよ。

あまり広くないので、テーブルは伸び縮みするものが便利です。

最後に、住もうかどうしようかと迷っている人の
背中を押すひとことをお願いします。

退去時の負担が少ないので、
迷うくらいなら試しに住んでみては?と思います。
団地は言われているほど不便ではありませんし、
若い人向きだと思います。

ワンルームマンションのような、
狭くて暗い、しょうもないところに住まないで
ぜひ団地に住んでみてください。
気に入って長く住んでいる人がいるということは、すなわち
団地が魅力のある場所だということで間違いないです。

ありがとうございました。

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